佐賀県東松浦郡北波多村田中字窯ノロにあった唐津系古窯。1701年(元禄一四)の椎ノ峰崩れの時陶工文四郎がこの地に来て開窯し、彼が没すると共に廃窯しました。製品は日用雑器で、鉄分の多い素地土に波形・蓮華形・渦巻形の刷毛目を施した現川焼風の下手物であります。