成形用に使われる箆には木箆と竹箆とがあります。
木箆は棒状でその尖端がそれぞれ必要な形に仕立てられた彫塑用のものが使われていますが、そのほかに主として檜の板が成形中に撫で上げるために用いられています。
特に壺や甕のような大型物の紐づくりには内側も外側も板状の木箆をもって撫で上げがなされるので、よく注意を払って見ると箆跡が見られます。
紐づくりの主要な成形道具ですので、板箆の形にも必要に応じて各種のものが現れた。
竹箆は成型中の補助的な役割の道具に用いられ、多くは糊箆の形をしたものが多いようです。