着色剤を混合した釉。
製法は着色剤を混ぜるという差があるだけで、他は少しも異なることなく普通釉と同じ方法で調整されます。
しかしこれに使用する着色剤の種類により、アルカリ分・硼酸分・鉛の化合物などのいずれかを必ず含有させる必要があります。
着色剤は金属化合物に限られます。
次にその数種を例示します。
【磁器のように強熱する場合】黄色→フェルグソン石・酸化チタ二ウム・酸化ウラ二ウム(酸化焔)。
紅色→金化合物。
辰砂色→銅化合物。
石竹色→錫とクロムの化合物。
鼠色→酸化イリジウム・白金化合物・酸化二ッケル・酸化ウラ二ウムなど。
藍色→酸化コバルト。
緑色→酸化クロム。
紫色→金化合物。
青磁色→酸化鉄・酸化クロム。
【陶器釉焼のように弱熱の場合】黄色→酸化アンチモン一クロム酸鉛・酸化鉄。
赤色→酸化鉄。
紅色→金化合物。
石竹色→錫とクロムの化合物。
鼠色→酸化ウラ二ウム・酸化コバルトと酸化鉄の化合物。
藍色→酸化コバルト。
緑色→銅化合物・酸化クロム。
紫色→金化合物・酸化マンガン。
青磁色→酸化鉄・酸化クロム。