丹波矢筈口耳付水指

高さ16.0～17.5cm 口径15.0cm 底径16.1cm
京都民芸館
　伊賀焼の水指とよく似た姿で、おそらくその影響を受けたものでしょう。口部は幅広に、裾を袋形にどっしりとふくらませて、左右に耳を配し、胴に縦箆目をつけています。裾に大きな窯割れが生じています。ドベを塗った上に飴釉を厚くかけていますが、釉膚は艶やかに溶け、裾に釉なだれが七筋流れています。これもまた丹波水指の優作であり、江戸時代初期の作でしょう。