鴨徳利 かもどっくり

marusankakusikaku
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

鴨が水に浮いた形の徳利で、越中国(富山県)小杉焼のものが特に有名。
小杉焼初代の作にこの徳利か多いのは、その陶土を採った女池付近が鴨猟地であったためでしょうか。
小は一合(一八〇CC)入り、中は三合入り、まれに二、三升(四、五リットル)入りの大きいものもあります。
首を青磁色に、胴を飴色にし、背を湾曲につくった技巧はまことにすぐれています。
また首の付け根には十数粒の石を並べて堅牢を期したといいます。
なお鴨徳利の形は朝鮮にもあったといいます。
(『茶わん』四三)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email