割高台

鶴田 純久
鶴田 純久

寸法
高さ:10.2cm 口径:13.3cm 高台径:7.7cm 同高さ:0.9cm 重さ:710g
所蔵.東京 梅沢記念館

 高麗茶碗のうちで、高台を大きく十文字に割り切ったものを割高台茶碗と呼んでいます。朝鮮のやきものの中で、高台を切るというのは祭器に多く見られるどころですが、日本の「茶」にとりあげられた割高台茶碗はほとんど全て茶碗としての格にはまっており、祭器としての性格は薄いようです。
 著名な割高台茶碗は大正名器鑑に次の九点が紹介されています。
割高台 大名物 徳川家(柳営御物)、割高台 大名物 若州酒井家、割高台 大名物 雲州松平家、遊撃 久松家、割高台 播州酒井家、針屋割高台 加藤家、等庵 松浦家、 割高台 鴻池家、 中違 毛利家、
 割高台茶碗が茶会記にあらわれるのは江戸期に入ってからで、松屋会記中の久重会記、慶長九(1604)―慶安三(1650)、寛永年中に登場してきます。しかし茶会記中の割高台が全て今日の遺品のような類ではなく、唯、高台にたち割りのあったものも含まれていたと考えられましょう。
 今日、割高台と呼ばれる茶碗は、熊川形の堅手肌のものが多く、高台のたち割りが豪快で手強く、「割高台」として一分類すべき特殊な雰囲気を持っています。
 ここに紹介した一碗もおおらかな器形と力強い高台から、割高台茶碗中最もすぐれた名碗ということができましょう。
(文責村山武)

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