Dish with design of three kinds of fruit, enamelled ware
Mouth diameter 19.0cm
高さ3.8cm 口径19.0cm 高台径11.3cm
縁を八弁の輪花形にした皿で、乳白手縁紅の上質の白磁であります。
見込に桃、柘榴、霊芝の三果文をしっかりとした筆行きであらわしています。高台内には小さい目跡が三つあり、裏は白無地にしています。
作行きから推すと、延宝の末から元禄にかけてのものと思われます。
いずれも縁がまるく立ち上がった円形の平らな皿で、前図と同じ三果文をあらわしています。図107は染付を用いず上絵のみでありますが、図108は枝葉や縁にまわした線条文を染付であらわした染錦手であります。これとほぼ同作のものに、裏面に「延宝年製」の銘のあるものがあり、もしその年紀銘に疑いがないならば、この手の作品は延宝年間の作と推定しうるのであります。裏面中央に角福銘があり、外側には唐草がめぐらされています。