色絵唐子遊文大皿

色絵唐子遊文大皿
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

Large dish with design of Chinese boys in frolic, enamelled ware
Mouth diameter 40.6cm
高さ7.7cm 口径40.6cm 高台径20.5cm
 腰をやや強く彎曲させた浅い大皿であります。見込の大きな円窓内に、舞台で演舞する五人の唐子の図を描き、背景に松と雲をあしらっています。踊り囃す様子が見事に活写され、古九谷人物図のなかでももっとも優れたものであります。縁には五方に格狭間風の窓を配し、内に草花と鳥を描き、地には細かい牡丹唐草をのびのびと描いています。
 古九谷様式色絵のなかでは白地の多い文様構成でありますが、同様の作風のものにMOA美術館所蔵の「酒宴文大皿」(図53)があり、裏文様も 「酒宴文大皿」 と同様で、二方に飛鳥、二方に蓬萊山と花文様をあらわしていますが、古九谷様式のなかでも特に魅力的な裏文様であります。高台内に「福」字銘を書し、紺青を上絵付しています。

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