Wine bottle with flower-and-bird design, enamelled ware
Height 30.0cm
The Metropolitan Museum of Art
高さ30.0cm
メトロポリタン美術館
初期乳白手素地と思われますもので、大きな太湖石を中心に牡丹の枝を左右にめぐらし、枝に一羽の鳥を宿らせていますが、その表現は図43の壺とよく似ています。太湖石を大きく上にのばしていますのは、その部分の素地膚に窯疵があるからで、窯を隠すためにその部分に太湖石を描いたことは明らかであります。図様は後に完成する柿右衛門様式の先駆をなすもので、花の色彩も赤を青でくくった古風のものであります。粗放なうちにも描写に確かさがあって、初期柿右衛門色絵と推測されます作品のなかではもっとも優れたものの一つであります。