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鶴田 純久の章 お話

雨漏堅手茶碗。
白い素地のものに透明あるいは半透明の釉薬をかけた白無地の茶碗があるが、長年の使用によって、茶が気孔や貫大からしみ込み、あたかも雨の漏ったようなしみのできるものがあり、これを雨漏茶碗と呼ぶ。
この「翁」銘のものは、堅手というよりやや柔らかい質の茶碗で、手取りも軽い。
形姿は外開きにすらりとのびる轆轤振りで、全体に軽妙な趣がある。
釉調は白い肌に黄み・青みが一部含まれ、細かい貫大が全体を走っている。
雨漏りのしみは比較的薄く出ているが、それがこの茶碗のやさしい姿によく似合っている。
【寸法】高さ8.0~8.3 口径15.8~26.0 高台径6.0

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