この種の肩の強く衝いた形式の壺もかなり多く焼かれましたらしい。
これらも口部や肩には染付で連続文をあらわし、胴には太湖石を中心にした菊花文を枝先をのばしてめぐらしています。純然とした乳白手素地とはちがった柿右衛門様式であり、図52の頸まわりの染付の蓮弁文や図53の鋸歯文などがかなり荒々しい筆体で、一般に見ます伊万里染付と似たものであります。しかし上絵具の色調は一般に見ます伊万里とは異なり、赤 青 緑ともに明るく華やかな階調であります。
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