中国明代の嘉靖期(1522~166)に栄えた色絵法の一つで、二、三色で器の肌を塗りつぶしたものをいう。すなわち黄地紅彩は澄明な黄地の上に文様を残して紅を塗ってゆき、結果的には赤地(黄と紅の重なった色)に黄の文様を浮かばせたものをいい、同様の技法で紅地緑彩・緑地紅彩・黄地紫彩があり、また黄地紅彩に緑を加えたものもある。