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鶴田 純久の章 お話
須恵器 環台五連壺
須恵器 環台五連壺

Sue ware: five clustered jars on ring foot. Excavated from Kinzaki Tumulus, Matsue-shi, Shimane. 5th century. Height 11.6cm. University of Kyoto.
島根県松江市西川津町金崎山金崎古墳出土
5世紀
高さ11.6cm 口径8.5~9.4cm 台径17.0~17.5cm
京都大学文学部考古学研究室
 金崎古墳は丘陵上に営造された長さ36mの前方後方墳で、昭和二十二年の調査によって後方部の竪穴式石室から銅鏡・玉類・多数の須恵器が出土しました。
 本器は五個の壺を上面の丸い三角状の環台に取りつけたもので、環台の一部に直径1.5cmの小孔が一個あります。壺には孔は穿たれていませんが、口頸部のつくりや銅の櫛目施文からみてであることはいうまでもありません。環台の小孔が五個ののそれをまとめて表わしているのでしょう。砂質の粗い土で、焼成はあまり堅くありません。

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