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鶴田 純久の章 お話
土師器 子持高杯
土師器 子持高杯

Osaka Prefectural Educational Commission.Haji ware: stem plate with diminutive bowls. Excavated at Gose-shi, Nara. 6th century. Diameter 33.4cm.
奈良県御所市出土
6世紀
高さ16.5cm 径33.4cm 底径13.9~14.4cm
 おそらく御所市域の古墳から出土したものでしょう。脚と杯部の接合部分に段を設けた大形の高杯の上に、九個の盤をつくりつけた子持高杯です。多数の杯を高杯に載せた子持高杯は須恵器には普遍的にみられますが、土師器のそれは非常に珍しいです。杯部の周囲に七個、内部に二個の器を置いたその配置も須恵器のそれに似ており、須恵器の子持高杯を模したことは明らかです。古墳への副葬品としてつくられたものでしょう。

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