Sue ware: footed jar. Excavated at Shimonoda-cho, Sabae-shi, Fukui. 9th century. Height 28.5cm.
福井県鯖江市下野田町出土
9世紀
高さ28.5cm 口径12.8cm 底径14.5cm
正倉院薬壺に似た形態の短頸壺は平安時代に入ると球形の胴から縦長の胴に変化します。そして平安末期には高台を失って平底になります。
この間、高台の退化は漸移的です。しかし、北陸地方においてはむしろ9世紀に入ると高台が高く延びるという逆の現象が見られます。
本器はそうした北陸系短頸壺の代表的なもので、まれにみる優品です。