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鶴田 純久の章 お話
須恵器 鈴台付壺
須恵器 鈴台付壺

Sue ware: hasō. 8th century. Height 23.0cm. Aichi Prefectural Ceramic Museum.
5世紀
高さ17.1cm 口径10.5cm 胴径11.6cm 底径9.8cm
愛知県陶磁資料館
 台付短頸壺の胴と台脚の間に下ぶくれの袋部を挟んだ珍しい形態の須恵器です。中間の袋部は三方に透かしを設け、内部に大・中・小三個の楕円形の陶球を入れています。台脚には袋部の透かしと千鳥状に三方に長方形の透かしを入れています。このような鈴台付壺は初期須恵器にまれに見られますが、本器の台脚とくに端部の形状からみて5世紀後半代の製品であることが知られます。よく焼き締まっていて灰黒色を呈し、器の半面に暗緑色の自然釉がかかっています。素地・釉調からみて東海地方の産と思われます。

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