高さ21.0㎝ 口径20.5㎝ 型作りのどっしりとした水指で、円形の口部には蓋をし、左右に貝をあらわした耳をつけ、底の四隅に獣足風の脚をつけています。胴の四方に山水文をあらわしていますが、染付はやや滲んでいます。全直に厚くかかった透明釉はやや青みをおび、荒い貫入があらわれています。染付の発色は、初期伊万里にしては珍しく明るく焼き上がっています。十七世紀の半ば頃に百間窯で焼かれたものでしょう。