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鶴田 純久の章 お話
灰釉 壺
灰釉 壺

Ash glaze pottery: jar. Excavated at Obata, Kitaura-mura, Ibaragi. 10th century. Height 25.9cm.Tokyo National Museum.
茨城県行方市小幡出土
10世紀
高さ25.9cm 口径11.8cm 胴径28.1cm 底径16.8cm
東京国立博物館
 素地や釉調からみて、猿投窯あるいは東海地方にその生産地を求むべきものでしょう。白色緻密な良質の陶土を用いており、水挽き轆轤成形で、胴下半部は削りによって器面調整を行なっています。
 焼成は良好で、肩から胴の一部にかかった灰釉は酸化焰焼成によって黄緑色に発色し、素地の白さと相俟って見事なできばえをみせています。

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