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鶴田 純久の章 お話
橋立 はしだて
橋立 はしだて

伊賀耳付花入。
口は三角形でにぎり飯のような丸みをつくり出し、胴は下部に向かって張っていき、箆痕が激しく、数条の彫り箆と網文が彫られています。
また口から裾まで青緑色のビードロ釉が半面を覆い、その他は赤味土が現われ、裾のあたりに焦げが出て一層の景色をなしています。
底には下駄印があります。
「橋立」は益田鈍翁の追銘。
本来、箆痕は目ざわりなのであまり歓迎されず、中国やヨーロッパの陶磁器にはほとんどみられませんが、わが国の茶陶では一つの装飾として用いられ、景色として賞美されることが多いです。
【伝来】井上世外―益田鈍翁
【寸法】 高さ:27.9 口径:9.0~10.2 胴径:12.7 左右13.5 底径:11.8 重さ:2560

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