Suzu ware: jar with figure design. Preserved at Gansō-ji, Machino-machi, Wajima-shi, Ishikawa 13th century. Height 55.3cm.
石川県輪島市町野町西時国岩倉寺伝世
13世紀
高さ55.3cm 口径22.0~22.9cm 胴径45.6~46.5cm 底径14.2cm
真言宗岩倉寺の伝世品で、最近まで茶入れに用いていたといい、以前には酒を醸したこともあるらしいです。いかにも堂々たる大壺であある。短い口頸部、口縁端部のまる味、肩のつよい張り、太い胴と小さい底部、このような諸特徴はこの大壺が鎌倉中期の作品であることを示しています。紐づくり、横ナデによって底の小さい擂鉢状の底部をつくり、その上を紐づくり継ぎ足しによって成形し、器面の叩きを削りで調整したものであり、よく焼き締まって灰黒色を呈しています。肩の一部にわずかに淡緑色の自然釉が被っています。肩に箟書きで人物座像が描かれています。仏像を表現したものでしょうか。