備前三角花入 びぜんさんかくはないれ

備前三角花入
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鶴田 純久の章 お話
備前三角花入
備前三角花入

作調の手強さ、窯変の面白さなど、あらゆる面で古備前中屈指の名作といえよう。
釉がけや彩色を施さない備前陶にあって、その生命である造形と窯変は、評価のすべてを決定するわけですが、その口造り、胴下部の山路状の横箆など、他の追随を許さぬものがあり、また胴上部の青さび肌、下の方にみられる榎肌の照りなど申し分なく、総体に深山幽谷にみる古岩荒肌をみるごとくで、さらにこれに花を活けたときの映りは申し分ないものがありましょう。
同類に「会釈」「満月」などがあり、三角のものもあるがそれぞれ違った個性をみせています。
【付属物】 譲状
【伝来】浅野家
【寸法】 高さ:26.0

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