伊賀花入

伊賀耳付花入 銘寿老人 004

伊賀耳付花入 銘寿老人 004
伊賀耳付花入 銘寿老人 004

Flower vase with two handles. known as “JurOiin¨ Height 28.9cm Fuiita Museum of Art

高さ28.9cm[lfS11.9cm 胴径12.7cm底  径12.5cm
藤田美術館
 「芙蓉」と同様に、総体かなり厚手に成形され、口から胴裾にいたるまで撫四方で、このような作振りのものは他には見ない、すぼまった頸の付根に輪をめぐらし、傾斜した肩の左右に垂れぎみの独特の耳を無造作につけていますが、「寿老人」の銘はこの耳に因んでのものでしょう。分厚く円座状をなした底には窯割れが生じ、背面の口部から肩にかけてはむらに焦げ、胴にも赤い焦げがまるくあらわれています。正面に□部から胴まで浅い若草色の灰釉がかかり、下半部は釉がかり厚く、一部裾でたまり、暗い紫黒色の焦げの下に緑のビードロ釉があらわれています。この花入にも頸の付根にカン付穴を填めた跡が残っています。
 内箱蓋裏に表千家六世覚々斎原叟が「伊賀花入銘寿老人(花押)、と書き付けています。