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鶴田 純久の章 お話
珠洲 四耳壺
珠洲 四耳壺

Suzu ware: jar with four handles. Excavated at Myōsenji, Anamizu-machi, Ishikawa. 15th century. Height 38.4cm. Myōsen-ji.
石川県鳳珠郡穴水町明泉寺出土
15世紀
高さ38.4cm 口径10.0cm 胴径35.2cm 底径15.0cm
明泉寺
 明泉寺の門前から100mばかり離れた、通称鎌倉屋敷と呼ばれる墓地の、永享三年(1431) 八月二十七日の銘のある五輪塔の下から蔵骨器として出土したものです。口頸部が細くしまり、胴上半が大きくふくらんで典型的な室町中期の形態です。耳も細く、稜をもった弱々しいものになっています。きめの細かい良質の土を用い、紐土づくり巻き上げ成形ながら、器面は箟を用いて縦に削り、入念に整形しています。基準資料として貴重です。

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