柴垣に花や木を配する文様は鍋島に特に多い図柄であるが、この二点も同様で、一方には柴垣に椿樹、他方に紫陽花を描き、特に椿花の赤絵具は鮮かである。椿柴垣文皿の裏は白無地で、紫陽花柴垣文皿は七宝結文を三方に、高台には櫛目を配している。