色絵 牡丹樹木文 大皿

高さ11.8cm 口55.7cm 底径27.5cm
　この種の作例のなかでは稀に見る大作で、近年ヨー口ヅパから請来されたものである。見込円窓内には中央に樹木をあらわし、その左右に牡丹の枝を配した格調の高い筆致の図柄があらわされ、縁には格狭間風の窓を六方にあけ、内に太湖石に松竹梅の図を相対してあらわしている。その器形は芙蓉手風であるが、あらわされている文様はまったく和様化されている。裏は無地で、十個の目跡が高台内に残っている。おそらく元禄頃の作例であろう。