高さ6.3cm 口径36.2cm 底径18.0cm
213染付 美人鷺文 大皿
高さ10.0cm 口径51.4cm 底径24.0cm
十八世紀に入って作られたもので、第212図は色絵、第213図は染付で同じような図柄があらわされている。これは、デルフトで作られた日本の輸出磁器の写しをさらにわが国で写したものである。したがって、人物の横にあらわされた鳥や縁文様、さらに窓抜きの内の鳥などは、和様というよりも欧風であるのがおもしろい。裏面にはいずれも七つの昆虫の文様をあらわしているが、色絵の皿は赤であらわし、染付の皿は染付であらわしている。伊万里の輸出磁器のなかでも特殊な作例である。