Oribe Tea caddy of katatsuki type. brown glaze
高さ9.6cm 口径3.1cm 底径4.9cm
胴裾に段をつけ、 肩が張り、 低い口が外に開いたずんぐりした姿の茶入で、 胴を撫四方にしています。 胴の正面に釉を掻き落として、線彫りの文様をあらわし、 その上に長石釉を塗っています。 黒織部茶碗に同様の技法のものがありますが、これは釉薬が茶褐色に焼き上がっています。 西本願寺の伝来で、 蓋裏の貼紙に、 「越前養徳寺正僧為遺物献上 寛永三年亥九月上旬」と記され、 慶長、元和の間に焼かれましたものですことを示しています。