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鶴田 純久の章 お話

中国清朝の内府で牛乳を入れるのに使った壺で、その製は満蒙の遺俗であります。
多穆の二字は満州語であるでしょう。
壺の形ははなはだ特殊で、ほぼ直截の竹筒のようでただ上半截のところに竜形の一嘴を傍出しています。
その蓋は頂所にあってほぼ平らであります。
頂はほぽ僧帽の形と同じで、嘴に向いている一辺はやや高く、背に向いている一辺は斜めであります。
絵は素三彩の竜嫡海馬の類であります。
(『飲流斎説甕』)

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