太郎介焼 たろすけやき

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鶴田 純久の章 お話

豊前国(福岡県)の陶。
慶長(1596-1615)から寛永(1624-44)の頃向太郎介という者が製した茶器。
太郎介はもと上野(田川郡福智町)の工人甫久の弟子であったといい、世間では太郎介楽焼といって賞玩しました。
『本朝陶器放証』に「豊前国小倉小笠原侯の茶道古市宗理自得斎より福井雨洗へ書通の中に三斎侯の時向太郎介と申茶入有之上野の焼物世話いたし候、誠の外茶よろしく物好の上手なりしよし唯今にても太郎介薬と申一種有之候、向太郎介は只今船頭町人年寄役太郎左衛門の元祖にて御座候、細川幽斎侯向元祖へ下され候御ふみ古芦屋台子風炉釜今に所持仕候又三斎侯好の茶入水指茶咎など有之候、いずれも見事の物にて候」とあります。
(『本朝陶器孜証』『陶器類集』)

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