『和漢茶誌』に井戸茶碗はインドの産であるとし、『陶器考』もこれに賛意を表し、古井戸・青井戸・井戸脇の青く堅いものは東インドの作で、すなわちこれが天竺井戸であり、その他の作は高麗であるといいます。現在諸家は井戸茶碗は朝鮮の産であるとしますが、かつてこのような説があり、また中国南部の粗磁であると唱える人もありました。