大正名器鑑 紹鴎茄子 じょうおうなすび 大名物。漢作茄子茶入。紹鴎所持の茄子茶入は二つあるようで、これはその一つ。総体に飴色で光沢が麗しく、青瑠璃色の景色があります。一ヵ所腰筋のあたりまで湾大した大間があって、格好は優美であるようで、この種のうち最も茶味に富んだものの一つでありま... 2013.01.11 大正名器鑑茶入
お話 春慶文琳 しゅんけいぶんりん 中興名物。古瀬戸春慶茶入、文琳。総体に濃い柿金気釉の光沢が強く、共釉のなだれの置形のほか別に景色はなく、上品で沈着な茶入であります。竪躍り箆が腰蓑のように巡っています。もと土屋相模守所持、松平乗邑、古筆家を経て1890年(明治二三)に加藤正... 2013.01.08 お話原色陶器大辞典大正名器鑑茶入
大正名器鑑 春慶玄 しゅんけいつる 名物。古瀬戸春慶茶入。口作は丸縁で、甑が低く、撫肩で、胴に沈筋一線が廻り、腰以下が急に窄まり、裾以下は朱泥色の土を見せ、土ホツレが二三ヶ所あり、底は渦糸切。柿にも大海にも属さない一種独特の形をしている。総体に柿金気色に、黄味を帯びた黒釉が景... 2013.01.05 大正名器鑑茶入
大正名器鑑 春慶陰擂茶 しゅんけいかげるいざ 名物。古瀬戸春慶茶入。伊達仙台侯伝来。茶入の擂座に陰陽の二種があり、陽は擂座が高く張り出し、陰は擂座が低く窪んだもので、陰の擂座が付いているところからこの名があります。口作は薄く、捻返しがなく、甑際を廻って丸い陰擂座が二十二個あり、個々の擂... 2013.01.03 大正名器鑑茶入
大正名器鑑 春慶柿 しゅんけいかき 名物。古瀬戸春慶茶入。初代藤四郎作の柿形茶入であります。口縁は丸くやや開き、甑下が張り、肩がキッカリと衝き、胴が張り、胴の下方に沈筋一線が廻り、裾以下は朱泥色の土を見せ、細かい轆轤目が廻り、底は渦糸切。総体に栗色で、肩廻りにやや黒ずんだ共釉... 2013.01.02 大正名器鑑茶入
大正名器鑑 春慶十王口 しゅんけいえんまぐち 中興名物。古瀬戸春慶茶入。十王口は十王頭口の略、すなわち口造りが閻魔大王の冠に似ているものです。薄手で作行は極めて精巧であります。口縁が端反り、甑中が括れて高く、肩幅が広く、肩がキッカリと衝き、肩下に半分を廻る横筋二本があり、胴に半分を廻る... 2012.12.31 大正名器鑑茶入
大正名器鑑 〆絵切 しめきり 口造りの締めくくりのあるのをいいます。南蛮の水指・建水などに/切の名があるものが多いようです。また/切の銘のある中興名物の茶入に藤四郎春慶茶入があります。口が瓢箪に似た形状のおもしろい茶入であります。細川家伝来。(『大正名器鑑』) 2012.12.20 大正名器鑑茶入
お話 清水 しみず 中興名物。真中古茶入、柳藤四郎本歌。柳手の茶入なので、西行法師の「道の辺に清水流るる柳蔭しばしとてこそ立ちどまりつれ」の歌に因んで銘じました。丈がやや低い肩衝茶入で、景色の変化がおもしろく、ことに黄釉模様が一段と見事で見所が多いようです。寛... 2012.12.19 お話原色陶器大辞典大正名器鑑茶入
お話 島物耳付 しまものみみつき 名物。島物茶入。釉色は光沢が美麗で普通の島物と趣を異にするが、産地不明のために島物の一種とみなされたらしい。小堀遠州の所持で久しく同家に伝わり、1885年(明治一八)に山村包直より小松宮家に献じられた。(『大正名器鑑』) 2012.12.18 お話原色陶器大辞典大正名器鑑茶入
お話 志野丸壺 しのまるつぼ 大名物。漢作丸壺茶入。志野宗信の所持であったのでこの名があります。唐物丸壺としては粗造の方で、不規則な中に雅味があるようで、釉色の変化がおもしろく、だいたい大佗びづくりであります。宗信のあと滝川一益、後藤重藤、松平下総守に伝わり、維新後倉又... 2012.12.10 お話原色陶器大辞典大正名器鑑茶入