主に轆轤成形の時に使います。土を伸ばしたり姿形を作ったりします。牛篦を使わなくてはいけなかった理由についてはいろいろあります。
まずは土の性質から考えると理想とする焼き物は良く焼き締まる土を使います。良く焼き締まると言うことは高温でガラス化するシリカが多いと言うことです。シリカが多いと言うことはカオリン分が少なくなり粘りが少なくなり轆轤成形が困難になってきます。
また、カオリン分が少なくなると高台付近が切れやすくなってきます。
そんな理由で工夫され生み出されてきたのが牛篦です。
近代土作りが機械化され良質な土作りが生産されてきていますので牛篦に対する重要度が薄れてきていますが李朝系の焼き物を作る上では欠かせない物です。
とくに唐津系の茶碗や向付・皿類、井戸茶碗、初期伊万里の轆轤成形物などです。
片口の水切り
古唐津古窯跡地でほぼ共通しています。大きさや焼方は色々有るけれども片口の作り方は同じようです。水切りは抜群に機能しています。現在は装飾のため片口が造られていますが、元々用をなすために造られた片口で四百年前はそれが当たり