髪徳利 ひげどっくり

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鶴田 純久の章 お話
鬚徳利 ひげどっくり
鬚徳利 ひげどっくり

王面ともいいます。
享保(1716-36)頃の古写本に「唐物なるが徳利に人の面を置上げに形付けたる物」「嶋物にして王の面が地紋に彫付けあり」とあるようで、首の部分に髪のある人面を薄肉にて貼り付け、藍色の食塩釉が文様の上を流れています。
首と腹に貼り付けられた文様の形状と大きさには相違があります。
江戸時代に輸入され、讃窯道八・対州志賀焼・平賀源内・木米らがこれを写しました。
その創製地についてオランダ、イギリス、ドイツなど種々の説があります。
(塩田力蔵)

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