名物型物香合の一つ。安政二年(1855)の型物香合番付に庸軒好として出ています。梅の模様があります。『詩経』の「標として梅あるようで、その実は我が庶士を求め、その吉に逍ばん」とあるのに因んで名付けたものであります。(『茶道名物考』)