本糸切 ほんいときり

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

瀬戸茶入などの底を切る時、手轆轤の右廻りすなわち順廻りの場合にできる糸底の痕であります。
あるいは単に糸切ともいい、他を唐物糸切と呼び分ける例もあります。
後者は蹴轆轤の左廻りまた逆廻りで外国製であるといいます。
なお箆起こし底・渦糸切などもあって本糸切はこれらの糸底とも区別される称であります。
しかしわが国の蹴轆轤には手轆轤と同じ方向に廻るものも多いですので、その点だけでわが国と外国との差別を立てようというのは正しくない。

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