金海州浜 割高台

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鶴田 純久の章 お話

付属物.箱 桐白木書付小堀遠州筆
伝来 備前虫明伊木三猿斎
寸法
高さ:9.3cm 口径:11.5~21.4cm 高台径:6.6cm 同高さ:1.2cm 重さ:426g

 州浜なりでやや小深く、釉がかりもたっぷりして、総体失透ぎみでうす青みのうちにほんのり赤みざして、釉肌の上がりはまことに趣が深いです。そのうちに細筋の隠見するのも興があります。高台がっしりと高めで、二か所で切れて、指あとも見え、脇まわりにかけて無造作な猫掻き風情に、すこぶる見どころが多いです。伊木三猿斎伝来ですが、三猿斎は岡山池田侯の家老で茶人として聞え、領地の虫明で茶陶の虫明焼を創めています。

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