城戸徳蔵 きどとくぞう

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鶴田 純久の章 お話

伊予国砥部(愛媛県伊予郡砥部町)の窯家。
譚は明之、克亭と号しました。
1846年(弘化三)5月生まれ。
代々土物を製していましたが、徳蔵は磁器をつくり始め以来砥部焼の改良に志しました。
自費を投じて研究と販路の拡張を図ったにもかかわらず彼はひとり利益を独占することなく、もっぱら同業者と利を共にしようとしました。
今日の砥部焼はこの人に多くを負っています。
1900年(明治三三)3月没、五十五歳。
なおかつて相馬焼に倣って徳利および杯をつくり、暇取盧焼と称したといいます。
(寺内信一)

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