九々翁 きゅうきゅうおう

marusankakusikaku
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

銘款。
山城国伏見(京都市伏見区)の陶工の作中にこの銘のあるものが現存します。
伝系は不詳だが軽粗で無釉の土器で元禄(1688-1704)以前の作品であるでしょう。
一説に、東京今戸焼所製の楽焼き座牛にこの銘を款しており、作者・年暦は不明ですが、1889年(明治二二)正月三浦乾也が丑年の初づくりとしてつくった楽焼き座牛に酷似し、同じように額に大黒天を載せており、おそらくは乾也の作を模したものであるだろうといっています。
(『日本陶器目録』『陶磁』七ノ四)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email