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鶴田 純久の章 お話

香気を発する磁器のこと。
中国清初の画家憚南田はかつてこの香瓷を蔵し、そこからその居を号して甑香館といきました。
これは宋代に胚胎をつくる時往々土中に香料を混ぜたのが、年を経て異香を発したといいます。
最も珍貴な品とされました。
この種に土胎香・泥漿胎香・磁胎香があります。
そのうち泥漿胎香がやや多く磁胎香はやや少ないようです。
さらに蔵胎香・沈香などがあります。
また古時の兪具で香油が浸み込んで香気を発するものがあります。
(『飲流斎説甕』)

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