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鶴田 純久の章 お話

唐臼ともいいます。
天秤式の一種の敲器で原石粉砕用の器であります。
角材を支点上に置き、その一方に水槽、他方に杵頭を備え、渓流を利用して筧の流水が水槽に満ちると共に敬傾して潟出し、同時に他方の杵頭は臼中の原料を箇く。
地方によっては「さこんた」ともいいます。
昔有田地方には水臼が百数十ヵ所も設けてありましたが、自然営力による原始的方法なので次第に機械力・蒸気力・電力によるものに圧倒されて、最近ではほとんどその姿を見ないようになりました。
(『有田磁業史』)

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