茄子川焼 なすびがわやき

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鶴田 純久の章 お話

茄子焼ともいう。美濃国恵那郡阪本村茄子川字広久手(岐阜県中津川市茄子川字広久手)のやきもの。この地の製陶は古く、1578年(天正六)頃瀬戸の加藤吉右衛門という者が同地字諏訪前釜場に来たのに始まる。また別に1602年(慶長七)加藤庄兵衛が広久手の釜跡で陶器を焼いたとも伝えられる。その後1832年(天保三)瀬戸から加藤喜兵衛がこの旧地に来て窯を築いた。丹羽九兵篠原利平治らも同じ頃に開業。一時衰退したが1872年(明治五)頃から再び隆盛し始め同業十一戸を数えた。しかしその後再び東濃方面の陶業に押されて、逐次廃業したり製瓦業に転向していった。(『岐阜県産業史』『美濃焼の歴史』)

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