Kōrin & Kenzan: hexagonal dish with pine and crane design, iron brownunder glazeMouth diameter 27.5cm
高さ3.0cm 口径24.0×27.5cm
「福禄寿図六角皿」 と対をなして作られたもののようで、福禄寿は鶴を従えていることから、この皿には鶴を中心に松を添えて描き、しかもいずれも亀甲形に作られるという念の入った作行きで、慶祝用に特別調整されたものであったことがうかがわれます。
前図の作品は明治時代以来すでに知られていましたが、この皿は永らく数奇者によって深く蔵されていたらしく、近年世に知られるようになり、はからずも対をなすことが判明したのです。
しかもこの皿の裏面には 「宝永庚寅 冬 乾山製」 と乾山自筆の紀年銘があることから、宝永七年、兄光琳五十四歳、弟乾山四十八歳の作品であったことも判然として、光琳、乾山合作品の製作年代考察の上での重要な資料となったのです。立ち上がった内外側に描かれた雲唐草も前図と同様です。