Sue ware: figure of horse. Excavated at Izushi-machi, Hyogo 7th century. Height 15.5cm. University of Kyoto.
兵庫県豊岡市出石町出土
7世紀
高さ15.5cm 長さ21.0cm 胴高さ7.8cm 京都大学文学部考古学研究室馬は古墳時代以降の彫塑品の主要な題材の一つであり、埴輪装飾須恵器などにも多くみかけます。このような単独の馬形陶製品は師器のそれとともに、ある特殊な目的に用いられたものでした。
その出土遺跡は祭祀遺跡や井戸などの水に関するものが多いです。それらは雨乞い・晴乞いなどを祈願して、水神に奉納したものでした。
本器は粘土をひねっただけの稚拙なつくりですが、各部分を忠実に表現しており、さらに細い粘土紐を貼りつけて各種の装具を表しています。このような装具をつけた馬は古墳時代に限られ、奈良時代以後しだいに裸馬がつくられるようになりました。