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鶴田 純久の章 お話
灰釉 壺
灰釉 壺

Ash glaze pottery: jar. Excavated from Sanage Ceramic Kiln, Aichi. 9th century. Height 14.5cm.
愛知県猿投窯出土
9世紀
高さ14.5cm 口径9.2cm 胴径18.6cm 底径11.3cm
 やや小形の短頸壺で、素地や釉調からみて猿投窯の製品であることは疑いえません。本器は珍しく器面に刷毛で黄土を塗り、その上から灰釉をかけて酸化焰で焼いています。下地の黄土は黒く発色し、灰釉は褐緑色を呈します。このような黄土を塗る手法はこの時期のものでは黒笹35号窯が知られています。本器はあるいは同窯の製品であるかも知れません。

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