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鶴田 純久の章 お話
灰釉 唾壺
灰釉 唾壺

Ash glaze pottery: spittoon. Excavated from Higashiyama Ceramic Kiln, Nagoya-shi, Aichi. 11th century. Height 13.1cm.
名古屋市千種区日和町東山窯跡出土
11世紀
高さ13.1cm 口径21.0cm 底径9.2cm
 唾壺は中国では古く楽浪郡の漢墓から金銅製や漆製のものが出ていますが、陶製のものは唐末の越州窯にあり、それがわが国に影響を与えたものでしょう。正倉院には治安元年(1021) に施入された紺色ガラスの唾壺があります。本器は灰釉陶の末期に近い作で、上杯部の内外両面に、周縁からなかほどまで刷毛塗りによる灰釉を施しています。

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