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鶴田 純久の章 お話
渥美 短頸壺
渥美 短頸壺

Atsumi ware: short-neck jar. Excavated at Ashitaka-yama, Numazu-shi, Shizuoka. 12th century. Height 24.3cm. Tokyo National Museum.
静岡県沼津市船津愛鷹山出土
12世紀
高さ24.3cm 口径11.0~11.5cm 胴径20.2cm 底径11.0~11.8cm
東京国立博物館
 愛鷹山の経塚から仁安三年(1168) 銘の経筒の外容器として出土したものです。胎土 焼成からみて渥美窯の製品であることは疑いえません。灰白色の、渥美としてはやや粘性に富んだ土で、焼成はきわめて良く、肩に暗緑色の自然釉がかかっています。渥美窯ではこのような胴の長い短頸壺を経筒外容器としてしばしばつくっており、本器も実用品からの転用ではなく、経筒外容器としてつくられたものと考えられます。

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