Flower vase with brushwood fence design, enamelled ware
Height 22.1cm
高さ25.6cm 口径19.6cm
東京国立博物館
三段重ねの陶製重箱で、器形を五弁の花形に作っています。甲盛りの蓋には椿の文様を透かし彫りし、三段の身には五方に長方の窓をもうけ、そのなかに網目の透かし彫りを細かく細工し、平らな底の五方には雲形の脚をつけています。胴には松と竹の文様が各段に連続して描かれ、身の内部は三段とも金箔を焼きつけ、その上に松、竹、梅をそれぞれ描いています。青と緑と金彩であらわされた上絵付はいうまでもなく古清水独特のものであり、きめの細かい胎土が用いられているので、このような細工物が可能なのでしょう。