Bizen Shallow water jar with wide mouth
高さ13.5cm 口径26.8cm 底径16.0cm
広口の浅い平水指で、これとまったく同形のものが、千宗旦所持として不審菴に伝来しています。素直な轆轤作りで轆轤目が緩やかにめぐり、口から肩にかけて灰釉が薄く降っています。底に「滝池(花押)」と覚々斎原叟が朱漆で直書きしています。宗旦所持といい-この原叟書付といい、不審菴の宗匠の書付になおものが備前焼に多い。やはり、利休以来の侘茶の道具として、かれらの間で高く評価されていたからでしょうか。