黒茶碗 銘合 弘入、惺入

黒茶碗 銘合 弘入、惺入
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鶴田 純久の章 お話
黒茶碗 銘合 弘入、惺入
黒茶碗 銘合 弘入、惺入

Könyū and Seinyū (Raku XIII, 1886-1944): tea bowl, known as “Gappeki”, Black Raku
Mouth diameter 10.8cm
高さ8.1cm 口径10.8cm 高台径5.2cm
 弘入、惺入合作の茶碗です。箱の蓋表に惺入の筆によって 「合作 黒茶器 楽吉左衛門初造」とあり、高台脇に 「大正九年妹日造之」 と箟彫りされています。したがって弘入六十四歳、三十三歳で家を継いだ惺入三十四歳の初作りであるらしいです。腰の強く張った半筒形の茶碗で、畳付の広いがっしりとした大振りの高台がついています。高台と高台まわりに白くざんぐりとした土を見せ、他には黒釉をかけ、釉膚はやわらかく焼き上がっています。胴の一方に垣根のような文様が黄はげ状に描かれ、深く削り込まれた高台内には惺入見込釉下には弘入の隠居判が捺されています。箱蓋裏には惺斎が 「銘合 左 (花押)」 と記しています。

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