Suzu ware: Five-storied pagoda with carved Sanskrit languages and incised inscriptions. Perhaps excavated at Oku-noto. 13th century. Height 22.8cm.
Aichi Prefectural Ceramic Museum.
伝奥能登出土
13世紀 総高22.8cm 火輪辺長8.6cm 水輪径10.7cm 地輪辺長10.1×9.0cm
愛知県陶磁資料館
中世における陶製五輪小塔は現在6例ほど知られていますが、この五輪塔はそのうちでも最も作行きのすぐれたものであり、地輪側面三方に鎮魂歌とみられる和歌を刻んだ珍しい作品です。空風輪、火輪、水輪、地輪の四材構成で、火輪の上下と地輪にもうけた柄に差し込んで組み立てるようにしています。水輪中央に、金剛界大日如来の種子である梵字 「バン」を薬研彫りにし、裏面に 「加徳」 の文字を刻んでいます。死者追善供養の風を示す好例です。